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ドイツの教育制度②

Posted 2ヶ月 前 by Akiko Kusama

ドイツの教育制度

家族同伴でドイツ赴任となった場合のお子様の学校選びについてです。義務教育学齢の学校選択肢としては、大きく分けて日本人学校(全日制)、インターナショナルスクール、ドイツの現地校になります。

日本人学校(全日制)

全日制の日本人学校があるのは、ベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン、ハンブルクです。ドイツ語のクラスや文化交流のカリキュラムなどはありますが、基本日本から派遣された教員が日本の教科書・カリキュラムに沿った授業を行うので日本と同じ環境で学習を続けることができます。また父母会、連絡、その他、全て日本語なので保護者の負担も少なくてすみます。授業料は学校によって若干の違いがありますが、月額350-400ユーロ程度。政府の補助を受けているため、リーズナブルな値段になっています。デュッセルドルフとかですと、日本人学校の周辺には塾も多数あり、学校の後には、塾へ行くなど日本とさほど変わらない生活になることも。また日本人学校に高校はないので、中学卒業後、多くの生徒は帰国することになり、仮に残るとなった場合、インターナショナルスクールか現地校かを選ぶことになります。

インターナショナルスクール

大都市であればほぼどこにでもあり、多くはアメリカの教育制度を採用しています。世界各国からの駐在員の子女のための学校ですが、国際的な環境での教育を望む裕福なドイツ人家庭の子供たちもたくさんいます。授業は全て英語ですので、帰国後の受験などにも有利ですし、また高校を卒業すれば、大学入学資格国際バカロレア資格がもらえます。ただ授業料が年間10,000-25,000ユーロと高額。金額に見合った設備、教育は期待できますが、自費で払うのは厳しいかもしれません。駐在員サポートの一環として企業負担のところも多いですが、子供の人数に制限がある場合も多いようです。

大昔になりますが、私も小6から中2までフランクフルトのインターナショナルスクールに通っていました。行った当初、英語は全く分かりませんでしたが、ESL(English Second Language)のクラスが充実し、学校側もそういう子供たちへの対応がしっかりしているので特に困ることはありませんでした。また2年余りいた間の英語力で大学受験で英語を勉強する必要がなかったですし、社会人になっても役に立ったのはありがたかったです。

ドイツの現地校

ドイツの文化や生活に触れるならば、やはりドイツの現地校。学費が無料なのも魅力です。

前回のブログで、ドイツでは小5から学力によって学校が分かれることを説明しました。しかし、ドイツは移民の子供たちも多いので、仮にその年齢を超えたとしても、大抵の自治体ではドイツ語力の低い子供たちを受け入れるクラスや学校を定め、一定のドイツ語力がついた段階で、能力に合わせた学校に編入させる仕組みをとっていますので、大きな心配はいりません。地元の友達ができ、学校外での交流などができるのも魅力です。社交的な子であれば、すぐにでも現地校を楽しめるようですし、どんな子も数年もすればドイツ語力が上がり、馴染んでいくようです。最初は大変ですが、帰国する頃には、その後の人生の支えとなるようなかけがえのない思い出と経験が培われていることと思います。現地校は、父母会や個人面談が年に二回ほどあり、学校行事に保護者が駆り出されることもよくあるので、逆に親の度胸が試されるかもしれません。

日本語補習校

日本人学校がない地域の子供たちは、必然的にインターナショナルスクールや現地校に通うことになりますが、加えて週1度の日本語補習校に行くことが多いです。多くの補習校は、土曜日2~4(1時間45分)時間の国語の授業で、幼稚園から高校まであります。小・中学校に関しては、日本の教科書を使用し、日本の教育要領にできるだけ沿った授業が行われています。駐在員の子女にとっては、日本語力の維持という側面だけでなく、同世代の子供たちと日本語で交流できる場としての意義も大きいです。また昨今の補習校は国際家庭の子の割合が増えてきて、学力格差が開いていますが、幼稚園から高校まで、長年補習校に通い苦楽(ドイツ育ちの子供が日本語を習得するのは、親子ともに大変)を共にした仲間は一生の友人になることが多いようです。

補習校は、ベルリン(2校)、ボン、ブレーメン、ドレスデン、デュッセルドルフ(2校)ハンブルク、ハイデルベルク、カールスルーエ、ケルン、マインツ、ミュンヘン、ニュールンベルク、シュツットガルトと、ドイツ各地にあります。

 

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